
チョ・ジョンソク×イ・ソンギュン×ユ・ジェミョンの豪華共演〜『王になった男』のチュ・チャンミン監督最新作〜大統領暗殺を巡る 韓国最悪の政治裁判が始まるー
独裁者と批判されるほど強大な権勢を振るった朴正煕大統領。
そんな彼が側近の中央情報部(KCIA)部長金載圭によって、1979年10月26日に暗殺された。
本作は、このセンセーショナルな事件の裁判と、10.26大統領暗殺から12.12軍事クーデターという韓国近代史の中でも大きな歴史的事件に巻き込まれた3人の男を、一部フィクションを交えて史実に基づき描いた意欲作。
映画オリジナルのキャラクターであり、勝つためには手段を選ばない主人公の弁護士チョン・インフ役に、ドラマ「賢い医師生活」などで人気の俳優チョ・ジョンソクが、そのチョン・インフが弁護する愚直な軍人パク・テジュ役には、映画『パラサイト 半地下の家族』など数多くの映画やドラマに出演し、本作が最期の新作となったイ・ソンギュンが、そして裁判を裏で操る、「全斗煥」をモデルにした合同捜査団長チョン・サンドゥには、『劇映画 孤独のグルメ』や「梨泰院クラス」などで多様な演技を見せる名優ユ・ジェミョンという韓国を代表する俳優陣が集結した。
今回、本作公開記念として、『大統領暗殺裁判 16日間の真実』につながる事件を描いた『KCIA 南山の部長たち』、『ソウルの春』の特別上映が決定!“1979年激動の韓国近現代史特集”と題し、 8/15(金)~『KCIA 南山の部長たち』、8/18(月)~『ソウルの春』がYEBISU GARDEN CINEMAにて連続上映される。
1979年10月26日朴正煕(パク・チョンヒ)大統領暗殺事件を描いた『KCIA 南山の部長たち』(2019)、そして大統領暗殺後に新たに権力を掌握しようとした全斗煥(チョン・ドゥファン)らによる「12.12軍事反乱」を描いた『ソウルの春』(2023)。どちらも実際の事件を基に、一部フィクションを交えながら描かれた韓国の近現代史を知る上で欠かせない作品である。そして今年8月待望の日本公開となる、『大統領暗殺裁判 16日間の真実』は、大統領暗殺から12.12軍事反乱という韓国民主主義の存亡を揺るがした歴史的な二つの事件をつなぐ政治裁判と、それにかかわった人々に焦点を当て、これまで描かれることのなかった韓国史上最悪の政治裁判の裏側を明かしている。実際に、『大統領暗殺裁判 16日間の真実』の劇中でも、大統領暗殺そして、軍事クーデターの顛末が描かれていて、過去2作品との描写の違いも興味深い。 チュ・チャンミン監督も、「別の視点から歴史に注目することで、新たな映画的な面白さを感じてもらえるかもしれない」と制作意図を語っており、本作はまさに史実をより深く知るためには欠かせない1ピースともいえる。
そして韓国映画ファンには、これらの作品で同じ実在の人物がモデルの登場人物を、複数の俳優が演じていることも興味深いポイントだろう。たとえば『大統領暗殺裁判 16日間の真実』の中で、イ・ソンギュン演じる軍人のパク・テジュは、中央情報部部長(ユ・ソンジュ扮)の随行秘書官であり、上官の指示に従ったことで大統領暗殺事件に巻き込まれる。その事件の主犯格である中央情報(KCIA)部長は、『KCIA 南山の部長たち』では、イ・ビョンホンが演じている。
また、『ソウルの春』で、チョン・ウソン演じる首都警備司令官と対峙し、新たな独裁者として君臨すべくクーデターを決行するチョン・ドゥグァン保安司令官を演じたのはファン・ジョンミン。全斗煥(チョン・ドゥファン)をモデルにしたキャラクターを禿げ頭で豪快に演じた姿も記憶に新しいが、『大統領暗殺裁判 16日間の真実』で、同じキャラクターを担ったのは名優ユ・ジェミョン。大統領暗殺事件の関係者たちの公判を盗聴し、裁判長に秘密のメモをリアルタイムで送り、裁判を左右するという狡猾さを体現。権力のために裁判を動かす次期独裁者を狙うチョン・サンドゥ役を通じて、ファン・ジョンミンとはまた異なる独歩的なカリスマ性を発揮する。 ちなみに、ファン・ジョンミンは『ソウルの春』の演技で、第60回百想芸術大賞・映画部門の男性最優秀演技賞を受賞し、ユ・ジェミョンがその翌年、本作の演技にて第61回百想芸術大賞・映画部門の助演男優賞を受賞。同じ人物をモデルにした役を演じた名優が連続受賞するという奇妙な因縁も。

特集上映限定にて、チョ・ジョンソクとイ・ソンギュンが向き合って座る本作の象徴的なシーンを切り取った特製しおりの配布も予定している。
▼1979年激動の韓国近現代史特集
8/15(金)~17(日):『KCIA 南山の部長たち』
8/18(月)~21(木):『ソウルの春』
実施劇場:YEBISU GARDEN CINEMA
https://www.unitedcinemas.jp/ygc/index.html
『大統領暗殺裁判 16日間の真実』公開を前に、激動の1979年、韓国で何が起きていたのか、より深く知ることができる貴重な特集上映にぜ注目したい。
★『KCIA 南山の部長たち』(2019)

1979年10月26日、中央情報部長 キム・ギュピョン(イ・ビョンホン)が大韓民国大統領(イ・ソンミン)を暗殺した。この事件の40日前、アメリカでは前中央情報部長パク・ヨンガン(クァク・ドウォン)が聴聞会を通じて、全世界に政権の実態を告発し、波乱を巻き起こした。波乱を止めるため、中央情報部長キム・ギュピョンと警護室長クァク・サンチョン(イ・ヒジュン)が立ち上がり、大統領周辺には忠誠勢力と反対勢力たちが入り乱れていく…。
監督:ウ・ミンホ
出演:イ・ビョンホン、イ・ソンミン、クァク・ドウォン、イ・ヒジュン、キム・ソジン
© 2020 SHOWBOX, HIVE MEDIA CORP AND GEMSTONE PICTURES ALL RIGHTS RESERVED.
★『ソウルの春』(2023)

1979年10月26日、独裁者とも言われた大韓民国大統領が、自らの側近に暗殺された。国中に衝撃が走るとともに、民主化を期待する国民の声は日に日に高まってゆく。しかし、暗殺事件の合同捜査本部長に就任したチョン・ドゥグァン保安司令官(ファン・ジョンミン)は、陸軍内の秘密組織“ハナ会”の将校たちを率い、新たな独裁者として君臨すべく、同年12月12日にクーデターを決行する。一方、高潔な軍人として知られる首都警備司令官イ・テシン(チョン・ウソン)は、部下の中にハナ会のメンバーが潜む圧倒的不利な状況の中、自らの軍人としての信念に基づき“反逆者”チョン・ドゥグァンの暴走を食い止めるべく立ち上がる。
監督:キム・ソンス
出演:ファン・ジョンミン、チョン・ウソン、イ・ソンミン、パク・ヘジュン、キム・ソンギュン、チョン・マンシク、チョン・ヘイン、イ・ジュニ
© 2023 PLUS M ENTERTAINMENT & HIVE MEDIA CORP, ALL RIGHTS RESERVED.
★『大統領暗殺裁判 16日間の真実』(2024)

厄介な事件の裁判を多く担当する弁護士会のエースである主人公チョン・インフ(チョ・ジョンソク)は、大統領暗殺事件に巻き込まれた中央部情報(KCIA)部長の随行秘書官であるパク・テジュ(イ・ソンギュン)の弁護を引き受ける。軍人であるがためにただ一人軍法裁判にかけられ、たった一度の判決で刑が確定する彼のために、公正な裁判を求めて戦うチョン・インフだったが、のちに軍事反乱を起こす巨大権力の中心である合同捜査団長チョン・サンドゥ(ユ・ジェミョン)によって裁判は不正に操られていたー。
監督・脚本:チュ・チャンミン(『王になった男』)
キャスト:チョ・ジョンソク(「賢い医師生活」)、イ・ソンギュン(『パラサイト 半地下の家族』)、ユ・ジェミョン(『劇映画 孤独のグルメ』、「梨泰院クラス」)
8月 22日(金) 新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA他全国公開
© 2024 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & PAPAS FILM & OSCAR10STUDIO. All Rights Reserved.